ゴミはきちんと片付けようね
玄関にゴミが高く積み上げられてるような状態を想像して
いただきたい。当然そのゴミのせいで外出できない。
これと同じような状況が宇宙開発において起こりつつある。
スペースデブリという言葉はご存知の方も多いと思う。
要するに壊れた人工衛星の残骸とか、ロケットの破片などである。
これが地球の衛星軌道上をぐるぐる回っている。
何が問題なのか。
ほぼ無重力状態なうえ、きわめて大気も薄いため、このゴミ、
延々宇宙空間をものすげー速度で周回している。
それが新しく打ち上げられる宇宙船に襲い掛かる!
1996年にフランスの人工衛星セリーヌにデブリが直撃したせいで、
この人工衛星が破壊された事例などが存在する。
デブリの多くは非常に小さいものである。直径5mm程度のものも多い。
5mm程度のものごときで人工衛星が壊れるものなのか?
大きさの問題じゃなくて速度の問題で、このデブリが時速2万キロ出てた
っていったらどのような状況か理解できるだろうか?
拳銃の弾でもセイゼイ音速+αですがな。
ライフルとかならもそっと早いだろうけど。
高速な砲弾なら時速7000kmくらいかなぁ。
その3倍。むちゃくちゃな速度だろ。そらモノも破壊されるってもんだ。
おまけに悪いことに、中国が衛星破壊実験をやったらしい。
アホかお前らは!
このサイト中国にアクセス拒否されてるので好き勝手書くが、
「なんでデブリを増やすようなことをした!このままだとデブリが増えて
地球から人類が出られなくなるぞ!」
問題はそれだけではない。
デブリが増えまくると、人工衛星が壊れる確率も増える。
そしてその人工衛星の破片がまた他の人工衛星に激突し…
ケスラーシンドロームという現象はこれまで起きなかろうと考えられてたが、
意図的にやられたら起きないともう言い切れないなこれ。
人工衛星は今や生活に欠かせないことはわかっていると思う。
通信、放送、気象観測、地質観測、軍事、天体観測…
特に通信やら放送、気象観測で人工衛星使えなくなったら痛すぎる。
中国政府には猛省してもらいたいが、このサイト中国からは見られない…
まぁ愚痴や文句ばっかり言ってもしょうがない。
スペースシャトルでは人工衛星の回収も主なミッションだった。
回収すればデブリにならないからね。
しかしそのスペースシャトルも老朽化してる…。
今後デブリは増える一方だろうと考えられる。どうしたもんだろうか?
…こんな案はどうだろうか?
最大の問題は速度であり、そしてその速度が減衰しないことにある。
だったら速度を減衰させればよくないか?
アメリカのスカイラブなどは薄い大気により徐々に減速していたわけで。
例えば、薄い膜や網を用意して、ある程度の幅に展開しておく。
デブリが突っ込んできたら減速させられるし、ある程度減速すると
地球に落下して燃え尽きる。こんなアイディアはどうだろうか?
泡みたいなのんでもいいかもしれないな。
発泡スチロールとか…でも薄い膜ってのが意外と現実的かも知れない。
その膜そのものを上手いこと制御すりゃ、太陽風ヨットみたいな感じで
どこにでもいけるかもしれないな。
宇宙の雑巾みたいなもんだね。誰か考えてるのかなこれ?
JAXAではデブリ除去システムを研究中だそうだ。
こっちは掃除機みたいな感じだね。
これ有人化したら「プラネテス」の世界になるな。
というわけで、世界各国競って掃除用具作ってくれ。
夢は広がる一方だけど…実際やってくれないかなぁホントに。
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